いよいよ今月はボーナス、という人も多いんじゃないでしょうか?年に二回くらいまとまった金額がもらえちゃう日ですよね。
今日は、そんな嬉しいボーナスについて。
先日、同僚の話を聞いていて、ちょっと違和感があったんです。
こんな話です。
ボーナス下がる=激サゲ↓
Aさん:「こんどのウチの会社のボーナス、スゲー下がるらしいよ」
Bさん:「マジでー!?ふざけんなよもー。。。。住宅ローンもあるのに、まじテンション下がるわ・・・」
今のご時世、こんな話はどこでも聞く話かもしれません。
ただ、ここでボクが怖いな、と思ったのはこの同僚二人とも、「ボーナスもらうのは当たり前」、と思っていたからです。
みなさんもボーナス貰うの当たり前って思ってません?そんなことないんですよ。
ボーナス制度の特徴①給料とお金の出所が違う
まず、ボーナスそのものについて考えてみましょう。
会社から見ると、給料=コストです。サラリーマンの皆さん、毎月給料でますよね。残業代で変動はありますが、基本定額です。つまり、会社が貴方を使って、事業活動するために必要なコストってことなんですよね。
これに対してボーナスって、会社の利益からの配分なんです。
わかりますか?
そもそも給料とボーナスって、お金の出所が違うってことなんですよ。ボーナスは会社が儲かっていれば出るし、儲かっていなければ、出ないんです。
ボーナス制度の特徴②どの社員にもほぼ均等に出る
ボーナスの金額計算で最も多くの会社で使われているのは、以下の公式です。
ボーナス額=「基本給を中心とする基準額」×「平均支給月数」×「評価係数」
評価係数だけが自分の業績に応じて変わるんですが、どんなに悪い業績でも、ゼロにはなりません。
つまり、日本の普通の会社であれば、成績の差はありますが、ほぼ均等に出ます。
「成績悪いから、お前のボーナスはゼロね!」ということはありえないんです。とにかく、サボっていても、自分が何も成果出していなくても、いや、極端な話、損を出していても、いくらかは出る。
▼みんな一緒だよ
これ、よく考えるとスゴイですよ。貴方が損を出していても、会社の他の誰かが頑張って、会社全体として利益を出しているから、貴方はボーナスが貰えるんです。
こう考えると、利益を出せてない人にとっては、ボーナスって素晴らしい仕組みだとは思いませんか?貰えるだけありがたいよね、と思うんです。逆に利益を出しまくってる人は、不公平だ、と感じるんでしょうが・・・
問題は上記の二人とも、不平を言うほど、利益貢献してない、ということなんですよね。
ボーナスを当てにする怖さ
そんなわけで、以下の2点をお話してきました。
・ボーナスは、会社の利益から出る
・ボーナスは、全社員が(ほぼ)均等に貰える
この2つと、「ある情報」を組み合わせると、ボーナスが当たり前とは全然考えられなくなってきます。
その「ある情報」って何だと思いますか?「日経平均株価を構成する上場企業225社の配当総額の推移」です。(ちなみに配当っていうのは、株を持ってる株主達が、持ってる株の数に応じて定期的に貰えるお金です)
▼配当総額の推移。めちゃめちゃ上がってるじゃないすか!!
(出典:ダイヤモンドZAi2016年7月号)
これを見ると、2000年1.5兆円くらいだったのが2015年には6.5兆円くらいになってます。すっごい上がってますよね。15年で4倍以上!日本株を買いあさった外国人投資家がゴリ押しして配当出させてるみたいですね。
配当は会社の利益から出されていて、だいたい年二回もらえます。あれ。何かと似てますね。。。そう、ボーナスと出所が同じなんですよ。
一方で考えてもらいたいんですが、みなさんの会社の利益って、15年で4倍以上に伸びてます・・・?伸びてないですよね。つまり会社の利益はどんどん株主の配当に使われていて、ボーナスとして使える額がどんどん減っているってことなんです。
ボーナスはほぼ均等に出ますから、出来る人も、出来ない人も、均等に減っていきます。
住宅ローン返済で、ボーナスの時期はいつもの支払いより増額して支払ってる人が多いでしょう。しかも数十年続く返済です。ボーナス出るという前提で支払計画立ててたら、怖いってこと、お判りでしょうか?ちょっと考えてみてください。
▼まずはこれを見て勉強してみては?
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