以前お話した人間の器を決める縦軸・横軸の話に関連することです。
会社員だろうが、自営業だろうが、仕事を上手くいかせるためには、「自分の行動や振る舞いが、人からどう見られるのか?その影響は将来どのように効いてくるのか?」想像することが大切です。
つまり「人からの印象をマネジメントする」ことです。
例を挙げつつ、説明していきます。
通勤にリュックサックは有り?無し?
6年前までは、リュックサックで会社に通っていました。
通勤電車の中でも、資格勉強や本を読みまくっていたためです。
普通の鞄だと手がふさがってしまいますからね。
物がたくさん入って、両手が自由に使えるリュックサックはとても便利だし、これが最高!と思っていました。
それが変わったのは異動して、コンサル部門に入ったばかりのときです。
上司にリュックサックを注意されました。
「リュックサックで通勤するのはコンサルじゃない。革製のバッグにしろ。」
僕は「おいおい、何を言うんだ!?そんなのどうでもいいじゃないか。」と思っていました。
「自分が良いと思うから」です。
当時の写真 富士山山頂にて。こんなリュックサックしょってました。
色々とコンサルとして仕事をしていくうちに、意味が分かってきました。
コンサルは基本外に出て、お客様と会話してなんぼの商売です。
タダの会話ではありません。「自分の知識や知恵を使って、お客様を指導していく立場」です。お客様にとっての「先生」であり「上の立場」でなくてはいけません。
リュックサックを持ってくるような人を、お客様は尊敬するだろうか?言う事聞く気になれるだろうか・・・?と。
実際、あるテレビ番組で「仕事でリュックサックを使う社長はいないのか」と検証していました。実際、ほとんどいなかったんです。
世間では「リュックサックを使うビジネスマンは印象が悪い」ということに、気づいていなかったんですね。。。
残念なメールが貴方全体の印象を悪くしてしまう
最近、非常に残念なメールを目にすることが増えてきました。
残念なメールとは?見た人が不安になったり、疑問でいっぱいになったり、ネガティブな気持ちになるメールです。
例えば、障害対応や問題となっているプロジェクトの報告メールであれば、
「やったことしか書いてない」
「これからどうするのか?予定も書いてない」
「全然意味が分からない」
あげくの果てには
「上手くいってるのか?問題があるのか?さえも分からない」
というメールです。
本人は一生懸命やっており、忙しく、大変なのでしょうが、離れている僕らには状況が分かりません。
電話すれば良いのですが、偉い人にはそんな時間はありません。
結果、そのような報告を受け取った役員や上司は「何が書いてあるんだ?あいつの報告は全然分かんねぇな・・・」とその人自体の評価を下げてしまうことにつながります。
どちらにとっても、不幸な結果です。
送信ボタンを押す前に、文章を読み返して、もう少し「これを読んだ人の気持ち」を想像出来れば・・・。違った結果になるでしょう。
大切なのは、相手の気持ちをシミュレーションできる想像力
2つの例をお話しましたが、どちらにも抜けているのは「相手の気持ちを想像する力」です。
普段からその人の考え方や思考の特徴を知っていれば、「これをしたら相手はどう思うか?」が想像できます。「相手がどうしたら嬉しいか?」考えて行動することで、望ましい気持ちになってもらえる・・・つまり印象をマネジメント出来るはずです。
そしてそれは、会社員のみならず、プライベートでも、自営業でも人生あらゆる局面で使えるんです。
人が嬉しい行動とは?・・・そんなに差はありません。大体みんな同じなんです。この本あたりを読んでみてください。
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