新入社員から必死こいてお金を貯めて、2年で300万円を貯めました。FXのスワップ取引に突っ込みました。2008年のリーマンショックで全額無くなりました。
その時の話をしましょう。
FXとは「外国のお金の信用取引」
FXを良く知らない人のために、簡単に説明します。知ってる人は飛ばしてください。
FXとは、外国のお金を売り買いする取引のことです。アメリカドル、EUユーロ、イギリスポンドなどの有名なものから、南アフリカのランドなんて聞いたことないようなお金が売り買いされています。ドルでポンドを買う、日本円でドルを買う、なんて取引をします。
怖いのは、信用取引が可能である、ということ。極端な話、1万円あれば100万円分のものが買えちゃう、ということです。100万円分買ったものが1%上がって、101万円になれば、それだけで1万円の利益が出来てしまいます。1%の値上がりで、元本1万円が2万円になるわけですから、100%の利益です!(・∀・)イイ!!!
逆に、1%値下がりすると、元本無くなり、ロスカットという仕組みで強制的に買っていたものが全て売られてしまい、終了です。急に値段が下がってロスカットの仕組みが動作しないと、口座の額はマイナスになります。マイナス・・・借金ということです。。。(泣)
当時のボクは「スワップ」狙いでした。日本円の金利は低いので、日本円で高い金利の通貨を買うと、金利差が生まれます。FXだとその金利差に応じた日本円が毎日振り込まれるんです。これがスワップです。まさに働かないで得る収入。
一時は毎日3000円が口座に振り込まれていました。
300万を3万にするまで
ボクの投資方法
毎日何もしなくても3,000円が口座にチャリンチャリン、と振り込まれていたボクは、ぶっちゃけ調子に乗ってました。もっともっと取引を増やすつもりでした。
スワップが一日1万円以上になれば、月30万円が自動的に振り込まれることになります。そしたら会社辞められるじゃん!と。
毎朝自分の元金と投資額を管理し、「どの額まで下がったらロスカットされないか?」をウォッチし続けました。元本300万円で900万円の取引をしており、「ここまで下がるのは、ありえない」という価格にならないとロスカットされない、余裕を持った価格を見てました。
「ココまで価格が下がったら売る」という注文を、損切りと言います。値下がりによる大きなダメージを減らすために、早い段階で損を確定してしまう方法です。必ずつけておくべき、と言われるものですが、この損切りはしてませんでした。損をしたくなかったからです。
値下がりで一時的に損をしたとしても決済しなければまた上がって戻ってくる可能性もある。長期間持っていれば、毎日入ってくるスワップのお金があるので、必ず大丈夫、と確信してました。
「300万円」が一瞬で「3万円」になったあの日
2008年のリーマンショックが起き、一斉に各通貨が下落していきました。口座の金額が数十万単位で減っている中でボクは損切りの決済も出来ず、買うことも出来ず、何も出来ませんでした。ただ、会社のトイレで、携帯を持ちつつチャートを見続けるのみ。。。
「こんなに落ちてる。有りえない。。。。もう良いだろ。そろそろ反発して戻るはず。。。」と飯も喉を通らず、事情を知っている親から心配の電話を貰う始末。
残業した帰りに、夕食のラーメンを食べて気を落ち着かせていると、一本のメールが携帯に来ました。画面を見ると
。。。元金は3万円になってました。
「ついに来たか」
損をしたのに、不思議なことに冷静でした。こんなことなら損切りしておけばよかった・・・心からそう思いました。そう思った瞬間、ラーメン屋のBGMが変わり、この曲が流れました。。。
そうだ。。。「明日がある」。。。借金しなくてホント良かった。先走って会社辞めなくて、ホント良かった。(実話です)
ラーメン屋で誰かボクのこと見てる人がいたんでしょうか(笑)
まとめ
どうでしたでしょうか。投資なんて簡単です。簡単にお金が無くなります。
8年後のボクから、当時のボクを振り返ってみると、「損する投資をしてしまう人が持っている心理」が沢山ありました。投資に興味ある方、すでにやっている方の参考になると思うので、次の記事にしたいと思います。
当時のボクが陥っていた、負け組の心理にまとめてみました↓
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