ゲームの世界で天才と呼ばれている日本人がいます。梅原大吾という方です。本を読みまして、イチローとの共通点を感じました。その共通点とは。
梅原大吾とは？
日本で最初のプロ・ゲーマーです。ストリートファイターⅡなどの2D対戦型格闘ゲームというジャンルにおいて、世界でも「The Beast」というあだ名を付けられて崇拝・尊敬されてます。
1997年に全国優勝を果たしてから第一線で活躍し、2010年8月に「世界で最も長く賞金を稼いでいるプロゲーマー」として、ギネスにも認定されています。
一日のゲーム練習時間は１０時間。
詳しくは下記参照。ゲームといっても、海外では大会での優勝賞金やスポンサー契約して生活する人がいるほど。職業としてなりたっているんです。
梅原大吾とイチローの共通点「勝負の結果は気にしない」
イチローが言っていること。
僕はいつも一生懸命プレーしていますが、今日はよい結果が出なかった。でも、だからといって後悔もしていないし、恥ずかしいとも思っていません。
なぜなら、できる限りの努力をしたからです。
梅原氏が本で言ってる事。
・結果に固執しないと結果が伴う。
・僕にとっての正しい努力。それはズバリ、変化することだ。昨日と同じ自分でいないーー。そんな意識が自分を成長させてくれる
・勝つことより成長し続けることを目的と考えるようになった。
・自分の限界を超えた期間限定の頑張りというのは、結局は背伸びに過ぎない。食事も満足に摂らず、睡眠時間も削るような取り組み方が長続きするはずがない。
どうですか？並べてみると、イチローの言葉を解説しているみたいですよね。
つまり両者の共通点は、
「結果は気にしない」
「毎日出来る努力を着実にやったかどうか？に集中している」ということです。
こう偉そうに書いてきて、ふと「自分はこんな風に出来ているかなぁ・・・？」
仕事で失敗したら凹むし、投資で負けたらハラハラするし、ブログもPVが増えたら嬉しいし・・・と、やっぱり結果に右往左往しているんですよね。どのような準備と努力で臨んだか？に集中すべきだな、と。
とにかく、これが勝ち「続ける」ことの秘訣だと思います。
あなたの身の回りの「勝ち続けている人」はどうですか？
梅原本の内容
この本、梅原さんがどのように毎日を過ごしているのか、勝負に関してどのように考えているのかが分かりやすく書かれています。
たかがゲームの世界でしょ、と色眼鏡で見ずに、一人の勝負人として見ると、内容の重みが違ってきます。日本で誰もやっていなかった仕事（ゲームプレイヤーとして勝負してお金をもらう）を始めた人の本、と考えれば。
読めば読むほど、勝負論というべきガチの正論です。少なくとも僕に反論出来る箇所はありませんでした。
実際、ゲームを離れて麻雀をされていたときのお話も乗っています。麻雀の世界でもプロ級となったそうで、そのために取った戦略なんかも記載されています。面白いですよ。
雰囲気をより分かりやすくするため、メモした項目を抜粋しておきます。
中身が濃すぎて長くなっちゃいました。。。
○自分が勝つためには、とにかく必死に頑張るしかない。才能すらもなぎ倒していく圧倒的なまでの努力。
○勝つために最善の行動を取ること。それこそが重要なのであって、趣味嗜好は些末で個人的な願望に過ぎない。
○どれだけ勝とうが負けようが、結局は誰もがひとりの人間に過ぎず、結果はそのときだけのものだ。勝敗には必ず原因があり結果は原因に対する反応でしかない。刹那的な結果に左右されず、勝てるようになるための努力を怠っていいはずはない。そう考えることが出来れば、バランスが崩れるようなことはない。
○便利で簡単な戦法を選んでしまうと、確実に成長が止まってしまう。それは間違いない。
○小さくてもいいから変えてみる。そんな意識があれば、誰だって、いつだって自分を変えることが出来る。そうやって自分の体験を増やしておけば、ふとしたとき、前よりも視野の広くなった自分に気づくことが出来る。
○無理をせず、背伸びもせず、毎日毎日、自分にできる範囲の精一杯を繰り返していく。そんな単調になってしまうかもしれない毎日だからこそ、自分を変化させることを怠らず、小さくてもその変化を心から楽しみ、一日一日を味わい深く噛み締める。
最後に、「プロゲーム史上最も記憶に残る試合」として有名な、梅原氏の世界大会での大逆転劇映像を貼っておきます。
残りライフほぼゼロの状態から、相手の攻撃を全て無効化して（1回やるだけでもかなり難しい）逆転しています。
スト２やったことがある人は、痺れますよ！2004年の出来事なんですが、あまりに有名な動画となったので、2014年にもお遊びとして同じ人と再現マッチをしています。なんか爽やかです。
コメントを残す