これまでビジネス本や自己啓発本と呼ばれる本を500冊以上は読んできました。いや~全部無駄でしたね。この本だけ読めば良かったんです。
今まで学んできたことが、この本に全部書いてあったんですから。
この本は、インタビュアーの著者が成功者3000人をインタビューしていって気づいたこと、抽出した秘訣をまとめています。
ただ、具体的に「日産のゴーンさんがこう言った」という具体的な名前は一切書いてません。でも、そんなことは関係ないですね。自分の気付きにさえなれば良いですし、何より言葉に重みがあるので「誰か分からないけど、確かに成功者が言ったんだろうな」と思わせてくれます。
マーカーしまくりでした。自分の備忘録を兼ねて、厳選して紹介します。
ワープ出来る もくじ
人生はそもそも辛いもの。
そもそも人生は不公平で不平等で極めて厳しいもので、ラクな道など、もともとない、ありえない
みなさん大変な努力や苦労をしている。だからこそ、大きな成功を手にしているわけですが、本人たちはそれを大した努力や苦労と思っていないのです。
世の中に期待しない。その覚悟だけでも、人生は変わります。
厳しい認識があるのです。 だから、苦しさに直面しても、強い。このくらいの苦しさは、当然あるものと考えている。
苦しいことや嫌なことがまったくなかったとしたら、楽しさやうれしさをどう判定するのか。 苦しさや嫌なことがあるからこそ、楽しさやうれしさが浮き立ってくる。もし、楽しいことやうれしいことばかりだったら、きっとそれを楽しいとかうれしいとか、と感じたりはしない。感じることもできない。人間とは、そういうものだ、と。
あんなものは、苦労でも何でもない。本当の苦労というのは、もっと凄惨で、残酷で、人間を押しつぶすようなものだ」 彼はこうも続けました。そもそも人生は血まみれ、泥まみれ、汗まみれ。傷つくなんて、当たり前のこと。
「人生、幸せでいるのが当然だ!」と思ってるとそのギャップがあったときに、「こんなはずない・・・不幸だ・・・」と感じてしまいます。
これに反して、「人生ってそもそも辛いよね」という認識でいたほうが、良いことがあったら嬉しいし、辛いことがあっても「当たり前」と捉えることが出来ますよね。
なんかネガティブですが、結果としてこっちの考え方の方が幸せに生きることができるはずです。
今を生きる
「明日のことなんて考えない。とにかく目の前にあることを一生懸命やる」 これは30代以降の私の行動原理のひとつになりました。わからない未来にばかり目を向けて、目の前の今に一生懸命になれていない人が山ほどいるのです。
うまくいくための答えなどというものはない、と私は思っています。ただ、ヒントはあります。そのヒントから、自分なりの答えを見つけ出していく。それこそが問われるのだと思うのです。
もし自分を変えたい、自分を変えようと考えるなら、日常から変える必要があります。
「キャリアプランだ、人生設計だ、なんて、やるべきではない。そんな傲慢な話はない。人生は自分でコントロールできるほど簡単なものではない。思ってもみないことが起きるのが、人生の醍醐味。それを、とことん楽しんだらいい」
キャリアプランや人生設計も大事ですが、計画ばかりに気を取られて目の前に集中できないのは本末転倒です。こんな考えもあるよ、という話。
今を生きる、ですね!
一人になった時こそ頑張り時
「人間の真価が問われるのは、たったひとりになったときだ」
人が見ていようが、見ていまいが、関係なく自分がやるべきことをやる。やらなければいけないことをやる。それが問われているのです。
若い人がひとりになりたがらないのは、自分に向き合うと未熟さや無力さばかりが気になるから。人間としては、ひとりになりたがらない合理性があるわけです。
一人になったときにどうするか?テレビ見てダラダラするか?怠けるか?努力するか?が結局人生全体の質に効いてくる気がしますね。
仕事との向き合い方
もし、本意でない仕事、やりたくない仕事を担当することになった場合、どうするのか。多くのトップが、とても興味深いことを語りました。口を揃えたように、「その仕事を好きになろうとした」と言うのです。好きなことをやるのではなく、出会った仕事を好きになろうとしたのだ、と。
人を大きく成長させるのは、危機的な状況である、と語っていたのは、日本の大手企業を再生させた外国人経営者でした。
出世コースの先頭を走っている人たちを調べてみると、ある共通項があり、それは「第一志望で入社していないことだった」と言うのです。
ちなみにリーダーに早期で選抜された人の共通項、第二は、若いうちに修羅場を経験していること。そして第三が、海外だったり、まったく違う事業をしている子会社であったり、異文化の中に放り込まれた経験があること。要するに入社前も入社後も、苦労をしてきた人、ということに他なりません。
意外だったのは、成功してる人ほとんどが「そもそも大好きだった」ことで成功していないことです。「好きになろうとした」んですね。
本当の努力とは?
いろいろな「本番」でなかなかうまくいかない、と嘆く人たちがいます。でも、それは当然だと思います。それだけの「練習」や「準備」をしていない、
あなたから見て「身体が勝手に動いている」と思えるような仕事の達人たちは、どれほどの努力と引き換えにそれを手に入れたのか。
「自分は頑張った」という言葉は決して口にしてはいけない、と語る経営者がいました。
それは、自分で自分を評価した言葉だからだ、と。
まわりから「頑張ったね」と言われることが、頑張った証しなのです。 にもかかわらず、頑張ったと言い張る人間が多すぎる、とその経営者は言いました。
「自分は頑張った」と言ってはいけない・・・これも重い言葉ですね。結局、これも「頑張った」の基準が違うってことですねぇ。。。
欲しいもの・目標を公言する
口に出してしまう。その内容がどんどん変わってもいい。そうすれば、誰かが助けてくれるかもしれない。黙っていては、助けようにも誰も助けられないわけです。
とにかく口に出しておけば、どこかで誰かが助けてくれるかもしれない可能性が生まれますよね。日本人には難しいかもしれませんが、積極的に欲しいものや目標を公言しよう、と思えました。
不安との向き合い方
不安をもたらしている理由は、それがぼんやりとしているから。ふわふわとしているから、不安になるのです。 だから、真正面から見据えてしまう。自分は何に不安なのか、逃げずに対峙してしまう。ぼんやりさせずに、何が不安なのかをはっきりさせてみる。これだけでも、少なくとも不安に飲み込まれ、自分が蝕まれるようなことは、なくなるはずです。
人間は弱い生き物なのだ。だから、いろんなものを、実はもやもやした状態に置いておきたい。曖昧にしておきたい。そうすれば、覚悟して、行動しなくてもいいから。 ところが、書いてしまうとそうはいかなくなる。何が問題なのか、はっきりと気づけるようになる。その代わり、覚悟も反省もしなければいけなくなる。行動もしなければならなくなる。ただ、ぼんやりとした不安は消えていく。不安に押しつぶされるようなことはなくなっていくのだ、と。
すっごく納得しました。不安って、行動したくないって裏返しなんですね。不安ならとことん準備したり行動すれば良いんです。
なぜ幸せになれないのか?
そのひとつが、幸せになれない人がいる、でした。それはどんな人かといえば、極めてシンプルです。自分で幸せを定義できていない人、です。これが自分の幸せだ、ということが、決められていない人。
食べることに困っているわけではない。大好きな本や音楽に囲まれて暮らせている。必ずしもなりたかったわけではないけれど、充実した仕事を手にできている。それで十分と思うなら、それで十分なのです。どこかに正解があるわけではありません。自分で判断してしまえばいい。
幸せになれない人は「自分の幸せを決められてない人」。。。
こんな人はホントに不幸です。どんなにお金を持ってても、どんなに良い奥さんを持ってても、幸せになれないんですから・・・
逆に「自分はこれだけでもあれば、幸せ」と基準を低くできれば、幸せでいられます。
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「おっ!?」と思った方は、ぜひ手に取ってみてください。