小学生向けブラック通信教育バイトを行っていたボク。
FAXで送られてきた生徒の解答を赤ペン修正して自宅まで返信し、電話をかけて一人5分で100点満点にする、というなんとも無茶ぶりなバイトです。
(※:どういうバイトか?は「小学生向けブラック通信教育バイトから学んだ、楽しく人と会話するための秘訣」をご覧ください)
部屋の片づけをしていたら、当時バイトを始めた時に渡された、電話対応マニュアルが出てきました。
今見ると非常に面白い内容でしたので、今日はその内容を書き出してみようと思います。合わせて今のボクからの突っ込みも!!
はじめに
常に子供を褒め、励まし、やる気を引き出すことを心がける。たとえプリントの間違いが多くても、優しく楽しく丁寧に教えてくれる先生がいれば、子供たちは”明日も頑張ろう!”という気になります。そんな子供たちの為にも、1分でも早く電話を入れてあげましょう。
なんかホントに(どうでも)良い内容です。バイト始めたばかりの純情なボクは、うのみにしていましたよ。。。
1分でも早く電話して、「お前らバイトの時給を減らせるように」頑張れってことですよね!良くわかります。
挨拶編
まずは電話をかけて、ファーストコンタクトです。
「こんにちは!(こんばんは)、〇〇くんかな?FAXは届いてる?」
(必ずFAXが届いているか確認する)
(プリントの空欄に、レッスン担当者名、レッスン開始時間を記入しておく)
父兄が出た場合・・・「いつもお世話になっております。〇〇くんをお願いします」)
電話をかけるのは一般家庭です。つまり、その家の大人が出るか、子供が出るか、一瞬で判断しなくて使い分けなくてはいけません。これはリスキー。。。
相手が子供っぽい声の大人だった場合は
「こ~んにっちわ~!〇〇ちゃんかなぁ!?」と言って
「えっ!?あぁ。。。お世話になっております」というカウンターを食らってしまい、唇を噛みました。
準備・自己紹介編
挨拶が出来たら、次は指導に入るための準備確認です。電話なので、相手側の準備状況を確認しなくてはいけません。
「赤ペンとプリントの用意は出来てるかな?」
(出来ていた場合)⇒えらいね!早いね!(褒める)
(出来ていない場合)⇒じゃ、用意してくれる?
出来ていないときの手のひら返し感が半端ねぇw
次は自己紹介です。先生は生徒の要望があれば別ですが、基本ランダムでした。つまり、どの先生があたるかは分からないので自己紹介が必要だったんです。
「今日は〇〇先生だから、宜しくね!」「一緒に頑張ろうね!」
(子供の意欲を掻き立てるため、”頑張ります”と言うよう促しても良い。子供によっては(おとなしい・消極的・抵抗がある)無理強いせずに。子供一人一人の表現を大切に。)
例:「頑張りま~す、って元気よく言ってみようか?!」
ウザすぎwww
答え合わせ
自己紹介も終わったら、次は本編の指導です。「どんなポンコツでも、5分で100点にしなくてはいけません」。。。ここが腕の見せ所です。
(FAXを前もって送っているため、ヒントを子供に読ませたり、補足でアドバイスを。)
(間違えたところは解答は教えず、細かくヒント・アドバイスを与えて子供に考えさせ、答えを出させる。)
(答えが正解になったら、まるをつけさせ必ず100点で終わらせ、頑張りをたたえる。)
100点の場合⇒「今日も良く出来ていたね!もう一度先生とやっていこうね!」
それ以外⇒「見直ししたかな?先生と100点にしようね!!」
(国語の場合)「今日のプリントは国語だから、元気よく文章を読んでくれるかな・・・?」
一番大事なところですが、このざっくり感。これはもう、実地で身に付けろってことなんでしょうか(笑)
フリートーク編
無事100点になったら終わりではないんです。ちょっと楽しい話をしなくてはいけません。楽しい話ってなんだ・・・?見て見ましょう。
「先生に聞きたいことや、お話したいことはあるかな?」
子供からの質問が無い場合、必ずこちらから「楽しい話題」でお話をしてあげる。
例)
・今日は宿題出たのかな?
・最近どんなゲームしたの?
・お友達と何して遊んだの?
毎日のフリートークが単調にならないように注意。日々話すことを決めておくと良い。
もう何も言えません。この問いかけから、どうやって単調にならないようにするんでしょうか(笑)
これも先生の個人の腕を発揮するところでしょうかね。。。
最後の挨拶
いよいよ勉強終わり。でも色々とやることが・・・
「明日は何のお勉強だったかな?」
「明日も早めにFAX送ってね!」(子供の意欲を出させるよう、声掛け)
「次も頑張ろうね!頑張りまーすって言ってみよう!」(初めと同じように更に意欲を出させるため、頑張りますと言わせても良い)
「先生も楽しみにしてるよ!」
「今日のお勉強はこれで終わりにします」(生徒のありがとうございましたを待って)「ありがとうございました。さようなら」
相手が電話を切ったのを確認したら、即、次のレッスンに入る。
どうですか?この無駄なく流れるような切り上げ方。ここまでで5分。1時間で12人がノルマでした。
バイトに慣れてくると、「先生も楽しみにしてるねっ!」をプリントを整理しつつ、次の生徒のプリントを取って見ながら、無表情で言えるようになります。まさにマシーンです。
こんなマシーンが、それこそ数十人一斉に電話しているんですから、傍目から見ると異常な空間でした。。。
そして明日の勉強も確約させて、楽しみにしてもらうスクリプト(台本)。
これ、勉強やFAXの言葉を、お店に来る、ボトルとか他の言葉にしたら、キャバクラやらの営業トークにも当てはまりますよねwww
まとめ
はい。以上、通信教育バイトの電話マニュアルを見てきました。
ボクはバイトを始めたころ、この通りの指導をやってました。
当然ながら、クソつまらなかったです。生徒には悪い事したと思います。
マニュアル通りの対応ってつまらないですよね。誰がやっても同じですから。
おかげでマニュアル通りにはやらなくても良いんだ、という気付きを得られましたねぇ。。。
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