今日は、現在会社員として生活している、自分の考えを書いてみようと思います。
超絶優秀な先輩から教えてもらった、昇進の秘訣とは?
ボクは入社時、凄腕の先輩と一緒に仕事しました。
独自のアイデアで一から新事業を作り、自分のコネで人を集めて、その事業のために100人規模の部署を作り上げた人です。
あるとき、その人から言われました。
先輩:「昇進する秘訣を教えてやろうか?」
ボク:「そんなのあるんですか?教えてくださいよ!」
ニヤリと笑って、先輩は言いました。
「何もしないことだよ」
「??・・・何言ってんだこの人・・・。」そのときはそう思いました。
けど数年後、真意がわかってきました。
「何もしない人、従順な人」が上に行き、「能力も有り、自分の意見を強固に持っていて、場合によっては上司にもたて付く人」は上がれない。。。という感じが見えてきたんです。
事実、その先輩は業績を上げたのにも関わらず、上からの評価が悪く、どんどん降格となっていってしまいました。
でもこれ、良く考えてみれば、当たり前ですね。
「昇進を決めるのは上の人。わざわざ自分にたてつくような人を昇進させるような人はいない」んですから。
中には、自分の意見をはっきり言って対決してくる部下を「面白い」と引き上げる人もいるでしょう。しかしここは日本。そんな人って少数派なんですよね。
関連記事:大企業で出世出来る人、出来ない人の違い。ゲームのルールが違うんだ。
ある本との出会い
そんな事を実感したときは「アホくさ。辞めちゃおうかな」とか思ったことも有りました。上司にかみついたことも、ちょこっと有りました。
段々と「自分の思うことが言えればいいや。そんなに昇進しても、色々めんどくさいし」・・・と、昇進自身にそんなに興味も無くしていくようになってました。
そんなとき、ある本のこんな一文に出会いました。
リアルに想像してみればいいのだ。
10年後、「あなたはもうひとつです。同期の◯◯さんより、後輩の△△さんより、能力が劣ります」と言われ、昇格して上司となった◯◯さんや△△さんのデスクに承認の判をもらいにいくところを。
あるいは、そういう人たちがあなたの会社でのキャリアを自由に決定できるところを。
彼らはあなたを引き上げてくれるかもしれないが、あなたをアフリカの支社に飛ばしたり、リストラ候補者名簿の最後にあなたの名前を書き込むかもしれないのだ。。。
これは見たとき電撃が走りましたね。
「これは嫌だ・・・。」と。
会社人生を「ゲーム」と考える
その本では、こう続いています。
大半の人々は『会社人生』というゲームに参加させられることから逃れることはできない。だとすれば、そのルールを否定して上の空でゲーム参加するのではなく、本気で参加してみればいいと僕は思う。
ゲームに本気で参加する。。。
これまでのように上司を叩き、愚痴り、同僚と笑えればそれはそれで楽しいかもしれない。でも昇進は無いんですよね。。。
ならボクは「能力はありつつも、上司からは従順に見える人」になろう。
他の同僚とは
- 違った目線
- 違ったスキル
- 違ったコミュニケーション
- 違った考え方
を持って、上司の仕事を先回りしてサポートして業績を出せる唯一無二の人になろう!と思えたんです。
もしもそうなることが出来たら、上に行けます。企業の場合、上に行けば、個人事業主ではまずありえない人数と関わりが出来ます。従業員、その家族含めると数百人、へたすると数千人の人たちに影響を与えられる人になれる。。。
こういう風に会社生活を「社長をはじめとする経営層になるためのゲーム」として考えると、結構面白く感じられてきます。「このメンツの中で、どうしたら上に行けるのか?」考えると戦略性もある高度な知能ゲームです。
この本は、大手百貨店で18年間働いた方が、長い会社人生での反省を記した本です。 「お!」と思った方は一読どうぞ。
最後に、とても心に残った文を抜粋します。社会人の先輩として、愛情にあふれた温かい文章です。
あなたはまだ若い。 決して、僕のようになるな。
まずは、堂々とした会社人になることを目指せ。 成熟した組織人となれ。偉くなって、何千何万何十万人の人生を左右する人間、たくさんの幸せを届ける人間になれ。
全身全霊をかけて戦え。 中途半端に戦って、敗れるべくして敗れるな。
将来、必要とされない人間になるとわかっている道を歩くんじゃない。 万一、その戦いに勝てなかったとしても、全身全霊をかけて戦った者には、それぞれの満足できる人生が用意されていることは、先を歩いている者として、経験者として、僕が保障しよう。
何が何でも、「最高のあなた」になるのだ。
何かの気付きになれば、幸いです。
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