真面目な人は、仕事が終わるまで残業しても頑張ろうとします。
外国人と仕事して本当に分かりましたが、日本人はホント真面目です。「バカ」真面目です。自分に与えられた任務を、時には「与えられていない他の仕事まで」やり遂げようと自分を顧みず残業してでも片付けようとします。
これは素晴らしいことだし、上司や同僚の役にも立つので、一般には喜ばれることです。がしかし、あまりに頑張りすぎると、逆に周りから「憎まれる」ことがあります。
そうなってしまう前に、真面目な人は知っておきましょう。
倒れたら恨みを買うことになる
ずばり、残業で体壊して倒れると、恨みを買うことになります。
誰に恨みを買うんでしょうか?倒れた貴方の仕事を引き継ぐ人です。
貴方が倒れて何の引継ぎもないまま激務にさらされてしまった人は、どんな器の大きい人でも貴方を恨みます。みんなのために一生懸命やってきたのに・・・そんなことは誰も分かりません。
ただ、「倒れてしまった前任者のせいで、自分にこんな激務が降ってきた」と思うだけです。マイナスしかありません。
「自分は大丈夫」という誤解
「自分は体力もあるし、大丈夫。今もそんなにキツクないし、まだ無理出来る!」と思ってる方!
その通り。ボクも同じです。体力には自信があります。ボクも最盛期は毎月一か月120時間超えの残業をしてました。話を聞いた中では、200時間とか・・・これ、自慢じゃないですよ。
個人の問題ではなく、組織や上司にも関わる重大な問題です。
200時間やっても終わらない仕事なんて、個人の範疇を超えています。契約や客先との合意条件に根本的な間違いがあることが殆どです。
こんな話がありますので聞いてください。
激務で自殺者も多いことで有名な、自衛隊。そこのメンタル教官を務めた方がまとめた、「心が折れる人」について詳しく書いた本では、「人が折れるのは長期的に貯まった疲労である」、と書いてます。
特に体もメンタルも丈夫で強い人が折れてしまうのは、長年蓄積した疲労が一番の原因とのこと。そしてそのような長期疲労により倒れてしまった方は回復が難しいんです。
なるほどー。疲労を感じなくても、蓄積してる。。。気を付けないといけませんね。
元自衛隊メンタル教官が教える 「折れてしまう」原因は、ストレスではなく◯◯だった 〈dot.〉|dot.ドット 朝日新聞出版 https://t.co/OQvPPURkzj
■ストレスにやられるのではなく「疲労」にやられる
人は緊張すると疲労を感じないで仕事をすることができる。特に中レベルまで「よくできる人」の中には、疲労を感じない技術を高めてきている人が多いのだ。
中レベルまでのストレスは、問題解決力で何とかうまくこなせる。その時にエネルギーも使うが、それを「感じない」ように対処する。これが優秀な人の一つのパターンになっていることが多い。
~中略~
ところが、その間に「疲労」が蓄積していくのだ。そして疲労がある段階に達すると、体から脳に「これ以上動くな。弱っているからこれ以上の作業を命ずる人を警戒せよ」という指令が出るようになる。
意思とは関係なく、気力と集中力が低下する。すると本来の問題解決力が発揮できなくなり、トラブルが増え、さらに疲労がたまるという悪循環に陥るのだ。
負荷の高い状態が続くと、頭も冴えてきます。興奮状態が続いて、普段よりも疲れにくくなります。「徹夜したときのハイテンション」に近い状態ですね。
こんな「火事場のバカ力」が何度も続くわけはありません。ある程度長期の残業時間にこそ、注意するべきです。
そういう意味では、毎月の残業時間制限を決めた「36協定」も、意味がありますね。
倒れる前に休もう。休めないならアラームしよう
ということで、その一瞬の「自分の状態がどうか?」ではなく、ぜひ「自分の勤務時間」に目を向けましょう。いつもよりも残業時間多くないですか?
多い、と答えた方は、疲労がたまっているかもしれません。緊張でごまかしているだけかも。。。?休んでください。
もし、どうしても休めないなら、上司にアラームしましょう。上司で話が動かなければ、上司の上司へ。それでもつながらなければ別部門にアラームした方が良いです。
ということで、仕事よりも、会社よりも、仲間よりも、まず自分の身体と心を大事にすべきです。それが結果的に、他者も大切にすることに繋がります。
なんか皮肉ですよね。。。
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