ナチスの強制収容所に収容された精神科医が、強制収容所内の人々や自分の心理状態について書き綴った本です。
食事は一日一回水みたいなスープ、パン、不潔で寝床にも虫が這いまわるような環境、極寒の中で従事させられる厳しい労働、いつ殺されるかどうかも分からない恐怖と絶望・・・など、正に地獄といってもいい状況が文章から伝わってきます。
この本では同じ環境の中で、どんどん人が死んでいく一方、生き残った人の特徴が述べられています。
ワープ出来る もくじ
生き残っていた人間が持っていたもの
ずばり、それは体力でしょうか?知恵でしょうか?それとも忍耐力?ずるがしこさ?
それは「生きる目的の有無」でした。
- 将来、収容所を出たらどうなりたいのか?
- 自分は何のため、誰のために生きているのか?
はっきり見据えて、がっちり離さないで生きていくことが、困難の中でも自分を保ち続ける秘訣なのかなぁと思います。
さらに心に残ったこと。
生きる意味について、僕らはたまに議論したり自問したりします。
でも、実は生きる中で起きる、数々の出来事や不幸を通して「お前はどう生きるんだ?」と聞かれている・・・ 、と言われているような気がします。
読むとご自身の中でも、色々な思いが出てくること請け合いです。極限状態での生き方について、興味ある方はどうぞ。
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