僕は就職活動を失敗しました。
行きたかった会社にことごとく落とされ、反対に同級生は次々と希望通り有名企業へ内定を決めていきました。同級生が卒業研究に打ち込んでいる中、僕だけが未だに履歴書を書いていました。そんな調子ですから、当然研究も遅れ、教授からは「ろくに就職も決められない!だからお前はダメなんだ!」と恫喝される始末。。。
選択肢も少なくなり、半ばやけくそで選んだ会社に入りました。入社式で、同期たちが希望で目を輝かせている中、僕は「少なくとも3年で辞めてやる。行きたかった会社にいってやるんだ」と考えていました。
そんな僕も、気づけば10年働いてます。と言っても、サラリーマンが気に入ったわけではありません。退職の届けを出したこともあったし、独立目指して活動してたこともあります。経営者やフリーランスなど、様々な自営業の方と会って、直接その暮らしぶりや厳しさ、そして楽しさも聞いてきました。
そんな自分がなぜ、いまも自分はサラリーマンのままなのか?考えてみました。自営業とサラリーマンにはこんな違いがあるからです。自営業かサラリーマンか?迷っている人は参考にしてください。サラリーマンの貴方は、今まで気付かなかった有難さに気付くかもしれませんよ。
有給休暇という魔法
僕らサラリーマンには、有給休暇というものがあります。その名の通り「給料がある休み」です。休んでも給料もらえる。。。これ、自営業からしたらありえないですよ。
しかも、しっかりと仕事の段取りして、関係者に根回しするなど、計画的であれば「好きな時に休める」んです。自営業の人とお話しすると良くそこが羨ましがられます。
彼らは好きな時に休めません。身内の不幸があっても仕事、という場合もあります。
社会的に信用がある
サラリーマン、というだけで、クレジットカードはポンポン作れますし、ローンの利率も安くなります。社会的に信用されるんですね。学校出たばかりの人間が会社という組織に入っただけで一気に信用されるようになるんです。
考えてみれば、ちょっと不思議ですよね。僕は住宅ローンなどありませんが、経営者の友人からは、「サラリーマンだと住宅ローン安いから不動産投資やりやすくて良いな~」と羨ましがられます。
面倒なことをやってくれる「スタッフ」がいる
自営業は大変です。なんでも自分でやらないといけません。営業、集客、製品・サービスの製造や提供、発送や梱包、アフターフォロー、クレーム対応、経理や業務パソコンのメンテナンスなどなど・・・。
サラリーマンはこんなことありません。人事部や経理部、総務部、CSR、システム部などなど、それぞれ専門の部門があり、自分は自分の好きな仕事だけさえすれば、後は所管部門がやってくれます。面倒なことを他の人にやってもらう。。。これも自営業にはなかなか羨ましいところです。
それぞれが助けあい、半ば自動で業績を上げる仕組み・・・それが会社なのかもしれませんね。
個人レベルでは出来ない経験が出来る
海外の仕事もそうですが、自分の頑張り、行動次第で色々な経験が出来ます。これまで行った中国、シンガポールだって、普通の生活だったら行ってませんからね。。。
個人ではまずできない、大きい仕事も出来ます。全国をつなぐネットワーク構築、官庁設備、公共施設・・・など、ワクワクする仕事も探せば多いです。
異動というシステムで、ほぼリスク無く環境を変えて色々と経験出来る、というのも大きなメリットでしょう。
「得できる」魅力的な制度の数々
なぜかサラリーマンは、自分の会社の制度に関して、盲目的な方が多いんですが、探すと会社でお得な制度ってあるもんです。無いと思っているだけじゃありませんか?
例えば、九十九里浜から都内へ通う僕の場合、交通費は1往復あたり約3000円です。通勤定期だと数十万円になりますが、これ、無料です!会社までの交通費を会社が出してくれる・・・定期って凄いんですよ。
研修システムもあります。会社は自身のレベルを世間に示すため、高度資格の数を増やしたいと思っています。例えば先日合格したPMPの研修は普通に受けたら50万円です!た、高ぇ・・・。
しかしPMPを取りたい自営業さんは自腹を払って、研修会場までの交通費も払って、数万円する受験費も払ってやっと獲得できます。
サラリーマンの僕が出したお金は・・・なんと「ゼロ円」でした。全て会社が出してくれました。ありがたやありがたや。
まとめ
サラリーマンのメリットをお話しました。以上、こんな理由で今はサラリーマンの方がメリットある!ということで続けています。
ぜひ、一度ご自分の会社の制度を見直してみてください。今まで気付かなかった新しい入口が開いているかもしれませんよ!
とはいえ、僕が運が良いだけかもしれません。人間関係も良いですし、面白い、と思える同僚が沢山いますからね。
何かの気付きになれば、幸いです。
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